egressview

Yamaha RTX — SSH 設定ガイド

EgressView が接続できるよう、Yamaha RTX ルーターの SSH アクセスを有効化する手順です。

対応モデル: RTX1200, RTX1210, RTX1220, RTX1300, RTX810, RTX830, NVR500, NVR510, NVR700W


Step 1 — ルーターにログイン

Web インターフェースまたはシリアル/Telnet 接続でルーターのコンソールにアクセスします。

Web インターフェース: ブラウザで http://<ルーターのIP>/ を開き、管理者としてログインします。

Telnet(有効な場合):

telnet 192.168.1.1

Step 2 — SSH 用ログインユーザーを作成

# EgressView 専用ユーザーを作成("egressview" とパスワードは任意の値に変更してください)
login user egressview yourpassword <!-- pragma: allowlist secret -->

ポイント: 管理者アカウントではなく専用ユーザーを使うことで、万が一の認証情報漏洩時の影響範囲を限定できます。


Step 3 — SSH サービスを有効化

ip ssh service on

SSH サービスが起動しているか確認します:

show ip ssh

正常時の出力例:

SSH service     : enable
...

Step 4 — NAT が設定されているか確認(まだの場合はサンプルを参考に設定)

EgressView は NAT セッションテーブルを読み取るため、ルーターで NAT(masquerade)が動作していることが前提です。

まず現在の設定を確認します:

show nat descriptor

出力例(正常):

NAT descriptor list:
  100: masquerade

上記のように masquerade が表示されていれば NAT は設定済みです。Step 5 へ進んでください。


NAT が設定されていない場合 — 設定サンプル

⚠️ 以下のアドレスはすべてダミーです。実際の環境に合わせて変更してください。 プロバイダーや契約内容によって設定が異なります。不明な場合はプロバイダーのマニュアルまたはサポートに確認してください。

# LAN 側インターフェース(実際の LAN アドレスに変更)
ip lan1 address 192.168.1.1/24

# WAN 側デフォルトルート(プロバイダーから指定されたゲートウェイ IP に変更)
ip route default gateway 203.0.113.1

# NAT ディスクリプタの設定
nat descriptor type 100 masquerade
nat descriptor address outer 100 primary

# 基本的なセキュリティフィルター(Windows ファイル共有等をブロック)
ip filter 200010 reject * * udp,tcp * 135
ip filter 200020 reject * * udp,tcp 135 *
ip filter 200030 reject * * tcp * 139
ip filter 200040 reject * * tcp 139 *
ip filter 500000 pass * * * * *

# WAN インターフェースに NAT とフィルターを適用(lan2 は WAN ポートの名称に変更)
ip lan2 nat descriptor 100
ip lan2 secure filter in 200010 200020 200030 200040
ip lan2 secure filter out 500000

# 設定を保存
save

よくある変更点:


Step 5 — NAT ディスクリプタ番号を確認

EgressView は NAT セッションテーブルを読み取ります。ルーターで使用しているディスクリプタ番号を確認します:

show nat descriptor

出力例:

NAT descriptor list:
  100: masquerade

この番号(通常は 100)を控えておきます。EgressView の設定パネルで入力します。


Step 6 — 設定を保存

save

Step 7 — PC/Mac から SSH 接続をテスト

ssh egressview@192.168.1.1

ログインできれば設定完了です。


Step 8 — EgressView に設定を入力

EgressView の設定パネル(⚙)を開き、以下を入力します:

項目
Yamaha RTX の IP アドレス ルーターの LAN 側 IP(例: 192.168.1.1
SSH ユーザー名 egressview(または設定した名前)
SSH パスワード 設定したパスワード
NAT ディスクリプタ番号 show nat descriptor で確認した番号(例: 100

自動検出の診断表示について

設定パネルの「接続して自動検出」ボタンを押すと、以下のいずれかが表示されます。

表示 意味
✓ SSH接続確認 OK / ✓ NAT descriptor を検出 正常。「この設定を保存」で完了
✓ SSH接続確認 OK / ✗ NAT descriptor が見つかりませんでした SSH は成功したが NAT が検出できない(後述)
✗ SSH接続失敗 / 詳細メッセージ SSH 接続自体が失敗(後述)

トラブルシューティング

✗ SSH接続失敗 — 接続拒否(ポート22が開いているか確認)

SSH サービスが有効になっていない、または LAN セグメントが異なる可能性があります。

ip ssh service on
save

ルーターで確認:

show ip ssh

SSH service : enable が表示されていれば有効です。EgressView と同じ LAN にいるか確認してください。


✗ SSH接続失敗 — 接続タイムアウト

IP アドレスが間違っているか、ルーターが応答していない可能性があります。

  1. ルーターの IP アドレスを再確認する(show ip route などで確認)
  2. PC/Mac から疎通確認:
    ping 192.168.1.1
    ssh egressview@192.168.1.1
    

✗ SSH接続失敗 — 認証失敗(ユーザー名・パスワードを確認)

ユーザー名またはパスワードが一致していません。

ルーターのコンソールで確認・再設定:

show login user
login user egressview newpassword  <!-- pragma: allowlist secret -->
save

✗ SSH接続失敗 — ホストキーが一致しません

原因: 以前の接続時に記録したルーターのSSHホスト鍵(hostFp)と、現在のルーターの鍵が異なっています。

よくある原因:

対処方法:

設定ファイル .egressview.json(サーバーと同じディレクトリ)を開き、yamaha.hostFp フィールドを削除します:

// 変更前
"yamaha": {
  "ip": "192.168.1.1",
  "user": "egressview",
  "hostFp": "abc123def456..."
}

// 変更後(hostFp 行を削除)
"yamaha": {
  "ip": "192.168.1.1",
  "user": "egressview"
}

EgressView を再起動後、「接続して自動検出」を再実行すると新しいホスト鍵を自動記録します。

⚠️ セキュリティ上の注意: ルーターの初期化や交換をした覚えがないのにこのエラーが出た場合は、ネットワーク上の機器を確認してから hostFp を削除してください(中間者攻撃の可能性があります)。


✓ SSH 成功 — NAT descriptor が見つかりません

SSH 接続は正常ですが、NAT セッションテーブルの読み取りに失敗しています。

確認手順:

  1. ルーターで NAT が設定されているか確認:
    show nat descriptor
    

    masquerade が表示されていれば設定済みです。

  2. NAT ディスクリプタ番号を手動で入力して再試行: 設定パネルの「NAT ディスクリプタ番号」欄に show nat descriptor の番号(例: 100)を入力してから検出を実行してください。

  3. 実際にセッションが存在するか確認:
    show nat descriptor address 100 detail
    

    セッションが 0 件の場合、LAN 内の端末が通信するまで待ってから再試行してください。


EgressView にセッションが表示されない(接続後)

接続は成功しているが通信ログが空の場合:


セキュリティに関する注意