このページは、Windows版エージェントが行う外向き通信をすべて書き出したものです。 macOS版についてはこちら。両者は同じ製品ですが、名前の読み取り方がはっきり違います。その差はこのページの中心にあります。
| ホスト | いつ | 送るもの | 返るもの |
|---|---|---|---|
| あなたのHub(入力したアドレス) | 登録後、かつ送信が有効なときのみ | このPCのホスト名と、観測した接続メタデータ | 受領応答、脅威フィードデータ、既に観測済みのアドレスの地図上の位置 |
dl.egressview.com |
定期的な更新チェックと、「更新を確認」を押したとき | 通常のHTTPS GET。識別子もアカウントも観測データも含みません | リリースのmanifest |
feodotracker.abuse.ch / threatfox.abuse.ch / urlhaus.abuse.ch / www.spamhaus.org |
公開フィードの取得を有効にした場合のみ | 公開リスト全体を取得する通常のHTTPS GET。あなたの観測結果は送りません | 公開されている指標リスト |
download.maxmind.com |
国別テーブルを有効にした場合のみ | あなたのMaxMindアカウントIDとライセンスキー。観測した宛先は送りません | GeoLite2-Countryデータベース |
ipwho.is |
「Hubに問い合わせ、無ければ ipwho.is」を選んだ場合のみ | 観測した宛先のIPアドレス(1日最大500件) | そのアドレスの国と座標 |
api.openai.com / api.anthropic.com |
クラウドのAI分析を有効にし、かつ質問ごとに確認した場合のみ | 画面に表示した上限付きpreviewそのもの | 回答 |
7つ目のカテゴリはありません。この表に無い場所へエージェントが接続しているのを見たら、それは報告に値する不具合です。
1つ目。 ipwho.is の行だけが、観測した宛先そのものを外部へ送ります。 他のどの行も送りません。既定では選ばれておらず、設定画面では3択のうち1つとして、警告色の文とともに提示されます。残り回数も画面に出ます。これを選ばない限り、あなたの通信先がこのPCから出ることはありません。
2つ目。 dl.egressview.com への接続は、任意のWebサイトを訪れるのと同じように、あなたのIPアドレスをそのホストのCDNに知らせ、CloudFrontはアクセスログを書きます。これはHTTPSリクエストを行うこと自体の性質であり、エージェントが上乗せしているものではありません。 ここに書いているのは、都合の良い事実しか書かないプライバシーページは読む価値がないからです。
そのリクエストには、リクエスト自体を超えてあなたを特定するものは含まれません。インストールIDもアカウントも観測データも付いていません。
実際に送られるJSONの項目名は次のとおりです。macOS版とWindows版は同じ項目を送ります。
schemaVersion, batchId, sentAt, agent (hostName, platform, osVersion, agentVersion), observations (observationId, networkProtocol, localAddress, localPort, remoteAddress, remotePort, processID, processName, bundleID, firstObservedAt, lastObservedAt, bytesIn, bytesOut, collector, confidence)
remoteHostname は、Hubが対応を通知したときだけ追加されます。認証情報はBearer tokenとして、そのHubへ送られます。
この一覧は、エージェントが登録前に画面へ表示するものと同じです。内容を読んだことを確認しない限り、登録は開始できません。
ここがmacOS版との最大の違いです。
macOS版は、接続の最初のメッセージを読みます。TLSでは平文ですが、QUICでは暗号化されており、macOS版はその1パケットを復号します。macOSがアプリに宛先名をほとんど教えないため、そうしなければブラウザの通信先が1件も分からないからです。
Windows版は復号しません。パケットの本体を一度も読みません。
代わりに、WindowsのDNSクライアントがETWへ出すイベント(Microsoft-Windows-DNS-Client のイベント3008)を読み、問い合わせた名前と、その応答に含まれるアドレスを、このPCの中で突き合わせます。読んでいるのはWindows自身が出したメタデータで、通信の中身ではありません。
このPCでの実測(2026-09-20、直近24時間):
| chromeの通信先 | 30件 |
| 名前が付いたもの | 24件(80%) |
名前が付かなかった6件のうち4件は 224.0.0.251 と ff02::fb で、mDNSのマルチキャストアドレスです。DNS名がそもそも存在しません。
参考までに、macOS版のプライバシーノートは同じ観点をこう書いています —— 「実測では約半数がそれ以外で、ブラウザは全滅でした」。Windows版は、復号せずにこの結果を得ています。
ブラウザがDNS over HTTPS(セキュアDNS)を使うと、この方法は効きません。 問い合わせがWindowsのDNSクライアントを通らないため、ETWにイベントが出ず、宛先はアドレスのまま表示されます。ChromeやEdgeでセキュアDNSを有効にしている場合、上の80%は下がります。
アドレスによる脅威照合、位置情報、国の判定には影響しません。 それらはアドレスから求めるためです。
この読み取りは既定で有効で、設定画面から無効にできます。無効にすると、宛先はすべてアドレスで表示され、ドメイン名による脅威照合は照合対象を失います。
脅威フィードは一覧ごとこのPCへ届き、照合はここで行われます。フィードの入手元がHubであっても公開フィードであっても、照合そのものがPCの外へ出ることはありません。 「このアドレスは危険ですか」と誰かに尋ねる経路は存在しません。
宛先を地図に置くために、3つの経路があります。既定で使われるのは上の2つだけです。
ipwho.is への問い合わせ(任意・既定では無効) —— 観測した宛先のIPアドレスを外部へ送ります。 これを選んだ場合のみです。3を選んだ場合でも、このネットワーク自身のアドレス(10.0.0.0/8、192.168.0.0/16、172.16.0.0/12、ループバック、リンクローカル、CGNAT、マルチキャスト、および文書用に予約された範囲)は送りません。外部に置ける道理がなく、送れば自分のネットワークの構成を渡すだけだからです。
上記はすべて、このページを信用せずに観測できます。
エージェントが接続している先は、エージェント自身が記録しています。EgressView.Agent.Service と EgressView.Agent.Ui で絞り込めば、このページの表と突き合わせられます。このツールは自分自身も監視します。
外部のツールで見る場合:
Get-NetTCPConnection -State Established |
Where-Object { $_.OwningProcess -in (Get-Process EgressView.Agent.* ).Id }
現時点のWindows版ビルドはコード署名されていません。 ダウンロード時にSmartScreenが「発行元不明」と警告します。
配布ページに公開されているSHA-256と照合してください。
Get-FileHash -Algorithm SHA256 $HOME\Downloads\EgressView-Agent-Windows-<version>-x64.msi
これは署名の代わりにはなりません。署名が無い間、アプリ内の自動更新は動きません —— 検証できないものをインストールしないためです。新しい版があることはエージェントが知らせますが、取得と実行はあなたが行います。